Akiko Uchiyama 
秋の味覚の里芋！
ホワイトソースがいらない簡単なグラタンにしてみてはいかがでしょうか？
里芋というと、栄養成分で真っ先に思いつくのは『炭水化物』
食欲の秋には、ダイエット目線の方はつい敬遠してしまいそうですが、その考えは大変もったいないです。
里芋にはカリウムや食物繊維が含まれていますから、食材の組み合わせ次第では健康効果のパワーアップも期待できます。
カリウムは体内のナトリウムを排出する作用があります。
塩分の調整というと思い浮かぶのは『減塩』ですが、今まで慣れ親しんだ味付けを健康維持のために急に理想の塩分量へ変えるのはなかなか長続きしません。
また、気温が下がると体温を上げるためにヒトは自然と塩分を欲するようになります。
秋冬は高血圧が心配なシーズンですが無理な減塩は自然の摂理に逆らうことになり大きな努力が必要になります。
そこで注目したいのが『排塩』です。
体内に取り込まれた塩分を排出することでコントロールします。
排塩に効果大な栄養素の代表はなんといっても『カリウム』です。カリウムは煮たり茹でたりすると水の中に溶け出してしまうので、生クリームを使って焼き上げることで丸ごと摂取することができます。
また、里芋に含まれる食物繊維も、体内のナトリウムを吸着し、体内に排出してくれます。
さらに今回のレシピで使う生クリームは乳製品。ナトリウムを排出してくれるカルシウムが含まれます。
また今回のレシピでは、味噌をそのまま使わず、オリーブオイルと練り合わせて味付けに使います。
味噌に水分ではなく油脂を加えると味わいを薄めることなく、広範囲に味噌が行き渡って美味しく減塩にできます。
ドフィノワは生クリームを使って焼き上げるフランスのグラタン料理です。
本来生クリームとチーズを使います、今回はチーズの代わり味噌とオリーブオイルを合わせたソースで和食に洋食にも合うレシピにアレンジしました。
味噌とオリーブオイルはとても相性の良い組み合わせなのでおいしさもぐんとアップしますよ！
さてレシピです。
里芋の味噌グラタン ドフィノワ風
里芋350g 5〜6個くらい
オリーブオイル 大さじ2
味噌 大さじ1 1/2
ニンニク 1/3かけ
生クリーム 100ml
オーブン 200℃ 30分前後
1.里芋は皮を剥き、スライサーなどでなるべく薄く輪切りにします。
2.ニンニクは芽を取り除いてみじん切りにします。
3.味噌、オリーブオイル、2を、小ぶりな器で混ぜ合わせます。
4.耐熱性の皿に1の1/3を敷き詰めたら、その上に3の1/2を薄く伸ばします。これをもう一度繰り返して最後に残りの里芋で味噌を覆うように敷き詰めます。
5.生クリームを注ぎ入れたらオーブン190℃で30分前後焼いたら完成です。
熱々ごはんのおかずはもちろん、冷酒やワインにぴったりです。
秋の夜長に味噌風味のグラタンで乾杯はいかがでしょうか！